こんにちは。名古屋市中区、「上前津駅」「矢場町駅」から徒歩6分、「大須観音駅」から徒歩9分にある歯医者「磯村歯科医院」です。

上顎と下顎の総入れ歯

歯をすべて失った場合、食べ物を噛みにくくなるだけでなく、発音や口元の見た目にも影響が及ぶことがあります。そのような場合に、失った歯の機能を補う治療方法の一つが総入れ歯です。

総入れ歯は、上下それぞれの顎で歯をすべて失った方が使用する取り外し式の人工歯です。総入れ歯にはさまざまな種類があり、使用する材料や構造によって装着感や費用が異なります。

また、失った歯の機能を補える一方で、使用する際に知っておきたい注意点もあります。納得して治療を受けるためには、メリットだけでなくデメリットについても理解しておくことが大切です。

この記事では、総入れ歯の基本的な仕組みや種類、メリット・デメリットについて解説します。

総入れ歯とは

総入れ歯を装着しようとしているシニア

総入れ歯とは、上顎または下顎の歯をすべて失った場合に使用する、取り外し式の入れ歯です。食べ物を噛む機能や発音、口元の見た目を補う役割があります。

総入れ歯は、人工の歯と、歯ぐきに接する土台部分からできています。部分入れ歯のように残っている歯に金具をかけて固定できないため、歯ぐきとの密着や唾液の働きなどを利用して安定させます。

作製する際は、口の中の型取りや噛み合わせの確認を行い、一人ひとりの口の形に合わせて仕上げます。

ただし、完成後も痛みや噛みにくさが生じることがあるため、必要に応じて歯科医院で調整を受けることが大切です。

総入れ歯の種類

金属床義歯の総入れ歯

総入れ歯には、保険診療で作るものと自費診療で作るものがあります。それぞれ使用できる材料や装着したときの感覚などが異なります。ここでは、総入れ歯の種類について保険診療と自費診療に分けて解説します。

保険診療の総入れ歯

保険診療の総入れ歯は、主にレジンと呼ばれる歯科用プラスチックで作られています。保険が適用されるため、自費診療よりも費用を抑えて作ることができます。

一方で、プラスチックは割れないようにある程度の厚みを持たせる必要があります。そのため、入れ歯を装着したときに口の中が狭く感じられたり、話しにくさを感じたりすることがあります。

ただし、プラスチックは修理や調整がしやすい材料です。使っているうちに入れ歯が合わなくなった場合も、状態によっては調整して使い続けられます。

また、保険診療でも一人ひとりの歯ぐきの形や噛み合わせに合わせて作るため、食事や会話など、日常生活に必要な機能を補うことができます。

自費診療の総入れ歯

自費診療の総入れ歯は、保険診療よりも使用する材料の選択肢が広く、装着時の違和感や噛み心地に配慮して作ることができます。例えば、歯ぐきに触れる部分に柔らかい素材を使ったり、土台の一部を金属にして薄くしたりする方法があります。

ここからは、自費診療で作られる総入れ歯の種類について解説します。

シリコン義歯

シリコン義歯は、入れ歯の裏側に柔らかいシリコン素材を使用した入れ歯です。歯ぐきに触れる部分が柔らかいため、食べ物を噛んだときにかかる力を和らげ、痛みを軽減できる場合があります。特に、硬い入れ歯では歯ぐきが痛くなりやすい方にとって、治療の選択肢の一つになります。

ただし、シリコン素材は使い続けるうちに劣化したり、汚れが付着したりすることがあります。そのため、定期的に歯科医院で状態を確認し、必要に応じて修理や交換を行います。

金属床義歯

金属床義歯は、入れ歯の土台の一部に金属を使用した入れ歯です。主にコバルトクロム合金やチタンなどが使われています。

金属はプラスチックよりも薄く作れるため、入れ歯を装着したときの違和感を軽減できる場合があります。また、熱が伝わりやすいので、食べ物や飲み物の温かさ、冷たさを感じやすい点もメリットです。

一方で、使用する金属によってはアレルギーに注意が必要です。また、破損した場合は修理が難しいこともあります。金属アレルギーが心配な方は、治療を受ける前に歯科医師へ伝えておきましょう。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に埋め込んだ人工の歯根で支える入れ歯です。

通常の総入れ歯は歯ぐきに密着させて安定させますが、この入れ歯はインプラントに専用の留め具を取り付けて固定します。そのため、食事や会話のときに入れ歯がずれにくく、食べ物も噛みやすくなります。また、入れ歯は自分で取り外せるので、毎日の手入れもできます。

ただし、インプラントを埋め込む手術が必要なため、顎の骨の状態や持病によっては治療を受けられない場合があります。

総入れ歯のメリット

メリットとニコニコマークが書かれた黒板

総入れ歯には、食べ物を噛む機能を補えるほか、取り外して手入れができるなどのメリットがあります。ここでは、総入れ歯を使用する主なメリットをご紹介します。

失った歯の噛む機能を補える

歯がない状態では、食べ物をうまく噛み砕けず、食べられるものが限られることがあります。

しかし、総入れ歯を装着すれば、人工の歯で食べ物を噛めるため、食事がしやすくなります。

取り外して清掃できる

総入れ歯は自分で取り外せるため、入れ歯の裏側や細かい部分まで洗うことができます。

入れ歯には食べかすや細菌が付着しやすく、汚れをそのままにしておくと、口臭や口内炎の原因になることがあります。そのため、食後は入れ歯を外し、専用のブラシで丁寧に洗うことが大切です。

見た目を整えられる

歯をすべて失うと、唇や頬を内側から支えるものがなくなり、口元がへこんで見えることがあります。また、歯がないことで、笑ったときの印象が変わる場合もあります。

総入れ歯を装着すると、人工の歯で口元を補えるだけでなく、入れ歯の土台が唇や頬を内側から支えるため、口元の見た目を整えることができます。また、人工の歯の形や大きさ、色などを調整できるため、顔立ちや口元に合わせた仕上がりを目指せます。

総入れ歯のデメリット

デメリットとガッカリマークが書かれた黒板

ここでは、総入れ歯を使用するうえで知っておきたいデメリットを解説します。

装着時に違和感が生じることがある

総入れ歯のデメリットの一つは、装着したときに違和感が出ることです。総入れ歯は歯ぐきを広く覆うため、特に使い始めは口の中が窮屈に感じられることがあります。また、入れ歯が気になって舌を動かしにくくなり、食事や会話がしづらくなる場合もあるでしょう。

食事中や会話中に外れることがある

総入れ歯は歯ぐきに密着させて使いますが、食事中や会話中に動いたり、外れたりすることがあります。

特に、歯を失ってから時間がたち、顎の骨が痩せている方は、入れ歯が安定しにくくなる場合があります。また、口を大きく開けたり、舌や頬を動かしたりしたときに、入れ歯が浮いてしまうこともあるでしょう。

入れ歯が動くと、食べ物を噛みにくくなるだけでなく、歯ぐきに痛みが出ることもあります。外れやすさが気になる場合は、歯科医院で入れ歯の形や噛み合わせを確認してもらいましょう。

定期的な調整が必要になる

総入れ歯は、長く使っているうちに合わなくなることがあるため、定期的な調整が必要です。

歯を失ったあとは、時間とともに顎の骨が痩せ、歯ぐきの形も少しずつ変わります。そのため、作ったときはぴったり合っていた入れ歯でも、次第に緩くなったり、噛みにくくなったりすることがあります。

入れ歯が合わなくなった場合は、歯科医院で歯ぐきに当たる部分や噛み合わせを調整します。状態によっては、作り直しが必要になることもあります。入れ歯の不具合に早く気づくためにも、痛みなどがなくても定期的に歯科医院で確認してもらいましょう。

まとめ

自分に合った総入れ歯をして楽しく料理を作っているシニア夫婦

総入れ歯は、すべての歯を失った場合に、噛む機能や口元の見た目を補うための入れ歯です。保険診療で作るものと自費診療で作るものがあり、使用する材料や装着したときの感覚、費用などに違いがあります。

総入れ歯には、食事や会話をしやすくなることや、取り外して清掃できることなどのメリットがあります。

一方で、使い始めは違和感が出たり、食事中に動いたりする場合もあります。また、長く使うためには定期的な調整が必要です。

これから総入れ歯を作る方は、気になることを歯科医師に確認しながら、自分の口の状態や生活に合った入れ歯を選びましょう。

入れ歯を検討されている方は、名古屋市中区、「上前津駅」「矢場町駅」から徒歩6分、「大須観音駅」から徒歩9分にある歯医者「磯村歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、「良い時も、もしもの時も通いたいと思っていただける歯科」を目指して100年の歴史を大切にしつつ、常に良い治療を提供できるよう努めています。虫歯・歯周病の治療だけでなく、入れ歯・ブリッジ・インプラント治療やお子さまの診療、審美歯科などにも力を入れています。

当院のホームページはこちら、24時間WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

磯村 直輝

■この記事の監修者

磯村 直輝
経歴
  • 朝日大学歯学部卒業
  • 第一歯科医院勤務、田中歯科医院勤務、藤井歯科医院勤務
  • 藤井歯科医院 畑江分院院長
  • 平成16年8月 磯村歯科医院で父とともに診療開始
所属学会・資格
  • 床矯正研究会会員

▶︎ 医師紹介ページを見る