こんにちは。名古屋市中区、「上前津駅」「矢場町駅」から徒歩6分、「大須観音駅」から徒歩9分にある歯医者「磯村歯科医院」です。

子どもの歯並びが悪いと感じたとき「このまま様子を見ても大丈夫?」「矯正治療はいつから始めるべき?」と悩む保護者の方もいるのではないでしょうか。
子どもの歯並びは、顎の成長や歯の生えかわりによって変化するため、現在の状態だけで治療の必要性を判断することは難しいものです。また、歯並びが悪くなる原因には、遺伝的な要因だけでなく、指しゃぶりや口呼吸などの日常的な習慣が関係している場合もあります。
歯並びの乱れは見た目だけでなく、虫歯や歯肉炎のリスク、発音などにも影響することがあるため、原因や影響について理解しておくことが大切です。
この記事では、子どもの歯並びが悪い状態の種類や原因、放置するリスクについて解説します。お子さんの歯並びが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
子どもの歯並びが悪い状態とは?

子どもの歯並びが悪い状態は、歯が重なって生えていたり、上下の歯が正しく噛み合っていなかったりするなど、さまざまです。ここでは、代表的な歯並びの状態について解説します。
叢生(そうせい)
叢生とは、歯が重なったり、ねじれたりして、デコボコに並んでいる状態です。一般的にガタガタの歯並びと呼ばれ、八重歯も叢生の一種です。
叢生は、歯の大きさに対して顎に十分なスペースがなく、歯がきれいに並びきれないことで起こります。特に、乳歯よりも大きな永久歯が生えてくる際に、歯が並ぶスペースが不足していると、前歯が重なったり、ねじれた向きで生えたりすることがあるのです。
出っ歯
出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出ている状態で、歯科用語では上顎前突と呼ばれます。出っ歯になる原因には、上の前歯が前方に傾いていることや、上顎が下顎よりも前に出ていること、下顎がうしろに下がっていることなどが挙げられます。
前歯が大きく前に出ていると、唇を自然に閉じにくくなる場合があります。また、転んだときや物にぶつかったときに前歯を傷つけるリスクも高くなります。
受け口
受け口とは、奥歯を噛み合わせたときに、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態で、歯科用語では反対咬合と呼ばれます。受け口になる原因には、前歯の傾きや、上顎の成長が不十分なこと、下顎が前に出ていることなどが挙げられます。
上下の前歯が反対に噛み合うことで、食べ物を噛み切りにくくなる場合があります。また、成長とともに上下の顎のバランスが変わり、受け口の程度が変化することもあるため、定期的に歯科医院で確認してもらうことが大切です。
開咬(かいこう)
開咬とは、奥歯を噛み合わせても上下の前歯の間に隙間ができ、前歯が噛み合わない状態です。長期間の指しゃぶりや、舌で前歯を押す癖などが原因となる場合があります。また、上下の顎の骨格的なバランスが関係していることもあります。
前歯が噛み合わないため、麺類などの食べ物を噛み切りにくくなるほか、舌の動きによってはサ行などの発音が不明瞭になる場合もあります。
過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合とは、上下の歯を噛み合わせたときに、上の前歯が下の前歯を深く覆い、下の前歯がほとんど見えなくなる状態です。前歯の生えている位置や奥歯の高さ、上下の顎のバランスなどが関係して起こります。
噛み合わせが深いと、下の前歯が上顎の歯茎に当たり、傷つけることがあります。また、歯並びが整って見えても、上下の前歯が深く噛み合っている場合があるため、見た目だけでは気づきにくいこともあります。
子どもの歯並びが悪くなる原因

子どもの歯並びが悪くなる原因は一つではなく、日常生活の習慣や遺伝、歯の生えかわりなど、さまざまな要因が関係しています。ここでは、歯並びに影響する主な原因について解説します。
指しゃぶりや舌癖などの習慣
指しゃぶりや舌の癖は、子どもの歯並びに影響する原因の一つです。指しゃぶりは小さな子どもによく見られる行動ですが、長く続くと前歯に力がかかり、出っ歯や開咬につながる場合があります。
また、舌で前歯を押す癖や、食べ物を飲み込むときに舌を前に突き出す動きが続くと、前歯が前方に傾いたり、上下の前歯が噛み合わなくなったりする場合があります。
口呼吸
口呼吸が習慣になると、子どもの歯並びや顎の成長に影響する場合があります。鼻で呼吸しているときは、通常、口を閉じて舌を上顎につけています。
しかし、口呼吸が習慣になると、口が開いた状態が続き、舌や唇の位置が変わることで、歯並びや顎の成長に影響する場合があるのです。
遺伝的な要因
子どもの歯並びには、両親から受け継ぐ遺伝的な要因も関係しています。顎の大きさや形、歯の大きさなどは遺伝の影響を受けるため、歯が並ぶスペースや上下の顎のバランスにも関わってきます。
例えば、歯に対して顎が小さいと、歯が並ぶスペースが足りず、叢生につながる場合があります。また、上下の顎の大きさや位置関係によって、出っ歯や受け口になることもあるでしょう。
乳歯の早期脱落
乳歯が生えかわりの時期よりも早く抜けると、永久歯の歯並びが悪くなることがあります。乳歯には、あとから生えてくる永久歯のために、場所を確保しておく役割があります。
しかし、虫歯や転倒などで乳歯を早く失うと、隣の歯が空いた場所に移動し、永久歯が生えるスペースが狭くなる場合があるのです。その結果、永久歯が斜めに生えたり、ほかの歯と重なったりすることがあります。
子どもの歯並びが悪い状態を放置するリスク

子どもの歯並びが悪い状態をそのままにしていると、見た目だけでなく、虫歯や歯茎の健康、発音などにも影響する場合があります。ここでは、歯並びの乱れを放置するリスクについて解説します。
虫歯や歯肉炎になるリスクが高まる
歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所ができ、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。
特に歯が重なって生えている場合は、歯と歯の間や重なった部分に汚れが残りやすい状態です。歯に付着する歯垢には細菌が含まれており、磨き残しが続くと虫歯や歯茎の炎症につながります。子どもでは、歯茎が赤く腫れる歯肉炎が見られることもあるでしょう。
発音や滑舌に影響が出る
歯並びや噛み合わせが悪いと、言葉をはっきり発音しにくくなる場合があります。言葉を話すときには、舌や唇、歯などを使って音を作ります。特に、上下の前歯が噛み合わない開咬では、前歯の隙間から空気が漏れ、サ行などの発音が不明瞭になることがあるのです。
滑舌が悪いと、話すことに対して苦手意識が芽生えたり、他人と話すことを避けるようになったりする子もいます。言葉は、子どもの社会性やコミュニケーション能力の発達に欠かせないものです。歯並びが原因で発音に影響が出ている場合、早めに対応したほうがよいでしょう。
見た目が気になることがある
歯並びが悪いと、口元の見た目を気にするようになる子どももいます。
例えば、前歯が重なっていたり、前に大きく出ていたりすると、笑ったときや話すときに歯並びが目立つことがあります。特に、成長して周囲の目を意識するようになると、人前で口を開けることに抵抗を感じる子どももいるでしょう。
子どもの歯並びを矯正する方法

子どもの矯正治療は、年齢や目的に応じて1期治療と2期治療に分けられます。それぞれの治療法には特徴があり、適切なタイミングで始めることが重要です。ここでは、1期治療と2期治療について解説します。
1期治療
1期治療は、乳歯と永久歯が混在する時期に行う矯正治療です。6〜12歳頃が一つの目安ですが、治療を始める時期は歯の生えかわりや顎の成長によって異なります。
主な目的は、顎の成長を利用しながら、噛み合わせや歯が並ぶスペースなどの問題を改善することです。
例えば、上顎の幅が狭く、永久歯が並ぶスペースが足りない場合には、拡大装置を使って上顎の幅を広げることがあります。また、指しゃぶりや舌の癖が歯並びに影響している場合は、癖を改善するための指導を行うこともあるでしょう。
ただし、1期治療だけで歯並びが整うとは限らず、永久歯が生えそろったあとに2期治療が必要になる場合もあります。早く始めればよいというものではなく、子どもの成長や噛み合わせに合わせて治療時期を判断します。
2期治療
2期治療は、主に永久歯が生えそろってから行う矯正治療です。12歳頃以降が目安ですが、歯の生えかわりや成長の状態によって開始時期は異なります。2期治療では、歯を少しずつ動かして、歯並び全体と上下の噛み合わせを整えていきます。
治療方法には、歯にブラケットやワイヤーを取り付けるワイヤー矯正や、透明な装置を使うマウスピース矯正などがあります。マウスピース矯正で使う装置は取り外しができますが、決められた時間の装着が必要です。
また、歯を並べるスペースが大きく不足している場合などには、歯並びや噛み合わせの状態を確認したうえで、抜歯を検討することもあります。治療中は虫歯や歯肉炎を防ぐための歯磨きも大切です。
歯並びが整ったあとは、歯が元の位置に戻らないよう、保定装置を使って歯並びを安定させます。
まとめ

子どもの歯並びが悪くなる原因には、遺伝や顎の成長だけでなく、指しゃぶりや口呼吸、乳歯の早期脱落など、さまざまな要因が関係しています。歯並びが乱れていると、歯磨きがしにくくなって虫歯や歯肉炎のリスクが高まるほか、噛み合わせによっては発音に影響することもあります。
子どもの矯正治療には、成長期に噛み合わせなどの問題を改善する1期治療と、永久歯が生えそろってから歯並びを整える2期治療があります。
ただし、すべての子どもに矯正治療が必要なわけではなく、治療を始める時期も一人ひとり異なります。お子さんの歯並びが気になる場合は、歯科医院で現在の状態を確認し、治療が必要かどうか相談してみましょう。
小児矯正を検討されている方は、名古屋市中区、「上前津駅」「矢場町駅」から徒歩6分、「大須観音駅」から徒歩9分にある歯医者「磯村歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、「良い時も、もしもの時も通いたいと思っていただける歯科」を目指して100年の歴史を大切にしつつ、常に良い治療を提供できるよう努めています。虫歯・歯周病の治療だけでなく、入れ歯・ブリッジ・インプラント治療やお子さまの診療、審美歯科などにも力を入れています。
当院のホームページはこちら、24時間WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

■この記事の監修者
磯村 直輝
経歴
- 朝日大学歯学部卒業
- 第一歯科医院勤務、田中歯科医院勤務、藤井歯科医院勤務
- 藤井歯科医院 畑江分院院長
- 平成16年8月 磯村歯科医院で父とともに診療開始
所属学会・資格
- 床矯正研究会会員